肋骨の帯電を取る
肋骨の帯電をご存知でしょうか?
へんなことを言うようですが、
ご自分の肋骨を触ってみてください。
脂肪分や乳房でわかりにくい部分もあるのですが、脇や胸骨体のところで触ることができます。
肋骨は綺麗に並んでいる方はまれで、出っ張ったり、引っ込んだりしていることが多いのです。
1本1本のあばら骨が違った感触を持っているのがおわかりでしょうか。
つるつるしているもの、ザラザラ感のあるもの。
例えるなら木琴のようでしょうか、それぞれの音色を持っています。
少し強めに細かく触れてみると、痛く感じるものもあることでしょう。
凸凹はともかく、痛みがあるのは何かしら異常があります。
この痛みは肋間神経痛とは違って、肋間というよりは肋骨そのものか、肋骨の上の肌肉が痛む感覚です。
この異常な肋骨から放電すると、肋骨の痛みが軽減し、ついでに腕や首、背中などの機能が改善することがあります。
内臓への良い影響もあり、呼吸が楽に吸えるようになったとか、気持ちが楽になったとか、感想を言われる患者さんもおられます。
ただし癌などの重篤な疾患を胸部にお持ちの方は強い刺激には注意が必要です。
医師に相談してください。
胸郭の帯電はいろいろな不快感覚をもたらします。
もやもや感、いらいら、息苦しい、やるせない、
日本語にはいろいろな不快症状の表現がありますが、これらのつかみどころのない不定愁訴の多くは胸郭の帯電も関わっていると思われます。
上手に放電することで、安定剤的な薬を飲まなくてもよくなる人が増えることを願っています。
さて上手な放電の方法についてですが、、
その1.手を熊手のようにして、肋骨に沿ってさする。
その2.鍼を浅く刺す。(散鍼的に)
その3.低周波電気を+-低刺激であてて、帯電を徐々に中和する。
源義堂ではこの3つの方法を適宜用いて治療にあたっています。