恐怖はどこから
恐怖心は人間を破壊する毒のようなものです
恐怖心があるために、人間は本当に危険なことから回避することができます
例えば死の恐怖を感ずれば危ない無茶はしないというように
でも多くの場合恐怖心は人間を不幸にしています
というか恐怖を感じている限り、本当に幸福だとは言いにくいと思います
幸福を追求して発展し続けている人類が、依然として恐怖を克服できない
恐怖はストレスとして、人間を苦しめ、悩ませ、病気にしています
恐怖は最初から人間に与えられたものなのでしょうか
それとも後天的に獲得してしまった副産物なのでしょうか
ギリシャ神話にはパンドラの箱を開けた瞬間から恐怖や病気、すべての悪いものが始まったという記録があります
パンドラという女性が好奇心から開けてしまった箱は、何かを譬えているのでしょうけれど、いずれにしろ後天的に獲得したもののようです
旧約聖書の失楽園の物語でも、エバという女性が善悪知るの木の果実を食べて恐怖心が始まっています
初めの人類が堕落して神様からエデンの園を追われる時に、羞恥心で下部を隠し、恐怖で身を隠したアダムとエバでした
この物語も恐怖心が後天的な産物であることを示しています
人間に最初からあったように当然のように内在している恐怖心
あたかも細胞に刻まれているかのように湧いてくる恐怖心
トラウマを解消していくように、ひとつひとつ断片的な恐怖心を解決していき、
やがて根こそぎ恐怖心を引き抜くことができたなら
多くの病気や症状は消えていくことでしょう