後頭部のインカ骨と腰痛、仙骨痛
インカ骨とは後頭骨の上にまれに見られる特別な骨で、特に古代のインカでよく見られる特徴です。
とはいえ日本人にも相当数この骨をお持ちの方がおられるそうですので、ルーツを考えるのに参考になるかもしれません。
インカ骨があるインカ人の写真を見ると後頭部が後ろに大きめになっているようです。
このインカ骨の三角の頂点は、鍼を刺すと腰痛に対応していて、特に腰仙関節に痛みが有る時によく用います。指で押してもずんと響いて気持ち良い場所ですのでお試しください。
インカ骨の無い人では後頭骨の頂点になります。左右の頭頂骨と後頭骨が集まる三叉路のような点を強めに押してみてください。
経穴の名前で言えば、強間が一番近いと思われます。
肓兪から腎を温める
身体を温めるツボはいくつかありますが足の少陰腎経の肓兪(こうゆ)もその一つ。
へその真横1/2寸という位置にあるのでその裏には腎臓があります。
人によってへそからの距離が違いますが、へそをはさんで両方の肓兪を指圧するとだいたい5cmくらいの幅になる感じです。
ここに指を置いて少し押し込むと、腹部を中心に背中まで温まってきます。
流注には、この部で腎臓に属会するとありますから、腎臓に直接的に影響を与えうる経穴と言えるでしょう。
腎経の募穴(腹部にある代表的な経穴)は京門になっていますが、肓兪も腎を動かすのにとても良いスポットです。
寒い時にホッカイロを貼ると全身が暖まるおすすめスポットです。
でもカイロが無い時は、肓兪を圧すとそこからじんわり温かさが生まれて広がっていきます。
試してみてください。