梅雨時の胃腸炎に注意
全国的に梅雨になりました。昨日は卵大の雹が降ったとか。地球は暑くなっているのか???と疑いたくなる涼しさの今日です
梅雨入りして雨が続くとカビが多くなります。そしてこれからの季節、高温多湿になりますと物が腐りやすくなります。防腐剤、防カビ剤がしっかり入った食品に囲まれた暮らしではそういうこともないのでしょうが。
防腐剤などの食品添加物は腐敗菌の繁殖を抑える作用を持っています。重要な働きなのですが、おそらく優良な菌類にも同様の働きをするでしょうし、私たちの自前の細胞、組織にもそのような働きをする事でしょう。
添加物の善し悪しは、その方の年齢、健康状態、衣食住の環境、衛生状態、お財布の状態によって総合的に考えなければならない問題ですので、さておき。ここでは腐った物やカビの生えた物を食べてしまって急性の下痢症状を起こしてしまった場合の対処方法をご紹介しておきます。
裏内庭という足の裏のツボを刺激します。昔からお灸によって多くの方々の窮状を救ったようです。下の図ではわかりやすく手で示していますが、足の人差し指を曲げて足の腹に接する所に経穴を取ります。
お灸がとてもよく効く所ではありますが、応急処置として尖った物で突いて刺激することでもそれなりの効果を得ます。
パラグアイの田舎で治療していた時には、もぐさが無くて、マッチ棒のような棒で突いて刺激し、急場をしのいだことがありました。
足の裏を刺激するときは前後の消毒も忘れずに。
食中毒の症状でなくても日頃胃腸に自信のない方はこの部分が痛く感じられます。柔らかくもみほぐすのも効果的です。
良い所を探す治療
人の欠点ばかりを探すのは、医者の宿命か?
近所の「43ともクラブ」に参加したら、お互いの良い所だけをしましょうと言われました。
人の病気がどこにあるかをいつも気にかけていた僕にとって、それはカルチャーショック。
良い所を言い合う=おだてる?
いったい良い所を言ってもらってなんの意味があるのだ? 悪い所を指摘してあげてこそ意味があると。
でも参加してみると、それはそれで気持ちが良い気がします。
確かに教育においても、褒めて育てよということが盛んに言われているように、叱って躾けるより、褒めた方が教育効果があるのは実証済みです。
しかし、病者を治すのに悪い所を探さなかったら??? 病者の悪い所を指摘していくと肝経、腎経、、、、と結局五臓のバランスが崩れているのですべてが悪いようなことになってしまいがちです。
いったい俺のいい所はどこだ? と患者さんに聞かれたことが幾度かありますが、頭はいいですねとごまかしてきました。
悪い所ではなく、いい所を探すという「43ともクラブ」での学びはとても重要なことです。医療にとっても。
源義堂の発想を逆転させ、悪い所を探す治療から、良い所をまず探す治療に転換させてみました。
堪忍袋の緒が切れる前に
ストレスが多いと堪忍袋がだんだん膨らんできます。上手に息抜き、ガス抜きできる方は良いのですが。
この堪忍袋というのはいったいどこにあるのでしょうか? 胆のうかな~~~?
解剖学の本には書いてありませんので西洋医学の世界では存在しない臓器です。
怒りという心理作用は肝胆から発するので、肝経、胆経の肝臓や胆のうがまず候補にあがります。
貯めるという形状を考えると、貯めたくない胆石を貯めてしまう胆のうはまさに堪忍袋のようです。
40代の女性で時々堪忍袋の緒が切れたように怒るという方が、肝経、胆経の治療によって怒りにくくなったということでした。これを見るとやはり堪忍袋は肝経か胆経に関係が深い所にあるようです。
いろいろ我慢していると胆石になりやすいという話もよく聞きますから、貯めこみタイプの方はご注意。
いろいろ思っていても黙って貯めこむのは日本人気質かもしれません。貯めてしまっているエネルギーを少し離れて客観的に見れたら解消できることも多いのですが。