嫉妬心の影響
16世紀の医家である夢分齋先生について書いている鍼道秘訣集の中に(四)三清浄という文章があります。
そこには清い心を曇らせる3つの悪雲が挙げられています。
すなわち、貪欲、目眞恚、愚痴です。
治療家として避けるべき悪雲について禅僧であった夢分が説いています。
二つ目の目眞恚は、怒りとかイライラ、嫉妬心、執着心等を戒めています
恐怖心が胃と腎に影響して発症した不安症
恐怖を感じたとき、身が縮むように感じるというごとく、身体への影響は無視できません。
おばけを見たり、犬に吼えられたりと、その形は様々ですが、どれも良い思い出とは言えません。
恐れおののきが過ぎると腎を傷めます。
急な物音で驚き、飛び上がった経験があるでしょうか。
これは腎の部である下腹部が反射で急に縮み、飛び上がったり、うずくまったりすると考えられます。
腎気が下がり、身体を温める作用が低下して、夏でも温めなくてはいられない方にお会いしました。
この方の、症状の原因を調べると過去の恐怖体験が原因しているようです。
潜在意識に固まっている恐怖心が、おなかでは腎と胃の部にこりを形成しています。
お腹のコリを除去しながら、同時に潜在意識の固まりにもアプローチして治療しています。